倒錯夜話(センチメンタルナイトホラー)
「俺…見たんだ。
住職が真昼を眠らせて、写真を奪ってロケットに入れる所を…。」

ケンが口を開いた。

「本当なの!?」

真昼は驚いて口に含んだジュースを一気に飲み下した。

「ああ…。
真昼は俺の母さんじゃない…。
残念だけどな!
でもアタックできるからいいか!」

ケンがおどけて見せた。


「何言ってるのよ!」

真昼に笑いが戻った。


「冗談じゃないよ!
写真を見ていた時も、真昼に会った時も、母さんじゃなければ愛せるのにと何度も思った。

……なんちゃって!」

と、言うケンが何故か淋しげで、真昼は側に行き、ケンを胸に抱きしめた。

「ごめんね…。」

「何で真昼が謝るのさ!」


二人は目を閉じて
心を重ねた。
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