空になりたかった海
勝手に恋して、勝手に苦しんで、勝手に怒ってるなんて。


正彦からしたら、なぜ私が怒ったのか訳がわからなかっただろうに。



セミがうるさい。


なんだか頭が割れそうだ。



こんなときでも、私は泣けない。

悲しみのモヤが包み込んでいるのに、こんなに心が動揺しているのに…。


外は今日も快晴。

もしも雨だったなら、少しは泣けたような気がしている。


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