らっこの国のお姫さま
飼育係が姫の部屋に行くと、姫がベッドで大の字で寝ていました。

(姫……!)

愛らしくてそのまま見ていると寝返りを打ち、片足ベッドからずり落ちました。

(プッ……それにしても気持ち良さそうだな)

「う~ん」

姫が目を覚ましました。

「いつからいたのきぅ?」

『さっきです』

「姫の寝顔を見ていたのきぅ?」

『そうですよ』

「許しません…!


『何でですか!』

姫も一応女の子です。
恥ずかしいに決まっています。

『死神の密度、発売ですよ?

買って差し上げましょうか?』

「さっきの事は許しましょう……。

いつ買ってくれるのきぅ?」

『クリスマスか、姫のお誕生日はどうですか?』

姫が眉を寄せて言いました。

「冬じゃない…きぅ。
そんなに待てません!」

『だって姫、mlnl SDカードも欲しいんでしょう?』

「欲しいきぅ!」

『私も破産しちゃいますから』

「じぃに話してお給料を上げさせるきぅ」

『そんな簡単に?』

「いいのきぅ
いいのきぅ」

話を聞いていたじぃが急に出張に行きました。

浮かれる姫を海猫が冷ややかに笑っていました。

城にも秋が来ました。

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