*桃色キス*短編
驚いて郁斗君を見上げると郁斗君がバツの悪そうに顔を背けてしまった。


……それって、、、


「柚。ほら、やっぱりあたしには似合わないから…悪いけど他の人にして、ね?」


「桃子?」

ニコッと笑って柚にメイド服を返してトイレへ向かった。

パタン。

個室に入るとすぐに涙がこぼれた。

郁斗君の言葉を思いだす。

"だあああ!メイド服!?そんなのダメだ!"

似合わないなんて知ってたよ。

だけど、、、そんなに、あたしがメイドの服着るの嫌?

郁斗君は……あたし事…
キライなのかな…ぁ?


「ふッふぇ~」


報われないだなんて知ってたのに、

もっと、近づきたいなんて思ってたあたしが恥ずかしいよ…。

< 7 / 17 >

この作品をシェア

pagetop