タイムマシン


スイスイと
自転車が動く



やっぱり
男の子って
力あるんだなって
思った






自転車が
揺れるたび
私の右頬が
海渡くんの
背中にあたる






何だか
夢の中みたいに
心がフワフワしてる






図書館が
近づいてきた






まだまだずっと
このまま
乗っていたい






そう思っても
自転車が停まり
私は降りた






自分が
思ってたよりも
緊張して
乗ってたみたいで
足がガクガク
してる






海渡くんに
分からないよう
一生懸命
普通に歩いた






< 105 / 164 >

この作品をシェア

pagetop