タイムマシン
少しして
海渡くんが
自転車で来た
「よっ!待った?」
「ううん。私も自転車取ってくるね。」
「あっ‥友子」
「ん?」
海渡くんが
何か言いたそうに
してるから
私は立ち止まった
「‥後ろに‥乗れば?」
海渡くんの言葉に
ドキドキして
一瞬固まってしまった
「友子?」
海渡くんに
呼ばれて
ハッと我にかえる
「乗っていいの?
私‥重いよ‥」
「大丈夫!俺鍛えてるから」
珍しく
スカート
はいてきたから
横向きに座った
どこ持ったら
良いのか
困ってたら
「ほらっ!ちゃんと俺に掴まって」
海渡くんが
自分の腰を
トントンしながら
言った
私はそうっと
海渡くんの腰に
手を回した
手を繋いだことは
あるけど
こんなにも
くっついたことがなくて
私の心臓は
壊れるんじゃないかと
思う位ドキドキしてる