危険な同居生活
しかし、俺が想像した展開にはならずに、違う方向へと進んでいく。


ミカさんの赤くなっていた瞳が、次第にグリーンに戻っていくと、



「ダーリン…そういう、強気なダーリンも好き。もう、ミカは、ダーリンにメロメロだよー」



思いっきり、ミカさんは俺の薄い胸板に飛び込んだ。


その結果、大きな音を立てて、俺は腰から畳の上に落ちる。


さらに、上からの猛烈なダーリン攻撃に慌てふためく俺。



「あっ、ダーリン!ちょうど布団が敷いてあるじゃーん。準備がいいんだからー」



俺の脇をツンツンと二度程突いて、ミカさんは、頬を紅く染め俺の耳元で囁いた。


布団が敷いてあるんじゃなくて、朝起きてからこの状態なだけだ。


俺とミカさんは、台所から少し離れた寝床で、二人。


台所からは、ジューという音と、良い匂い。


俺達の現状況に、全く気付いていないミサさん。


ミカさんのゴールドの髪が、俺の黒髪と重なるように混じる。
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