蝶々結び
「俺も楽しみにしてるからな!明日、頑張れよ!」


「へっ?」


上杉先生の言葉に、焦りと驚きを隠せなかった。


「何だよ、その反応は!」


先生は、不服そうな顔であたしを見つめている。


「せ、先生も……来るんですか……?」


そう尋ねた後、上杉先生が否定してくれる事を必死で願っていた。


「当たり前♪」


「えぇーっ!!」


あたしの願いを簡単に崩した上杉先生は、楽しそうに笑っている。


「教え子の晴れ舞台を見なくて、どうするんだよ!?」


「見なくてイイですっ!!先生に見られたら、もう学校に行けませんっ!!」


あたしは、必死に抗議をした。


「ダーメ。俺、行くって決めたから!なっ、創太♪」


「当たり前やん♪」


二人は手を組んだように、満面の笑みを浮かべていた。


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