蝶々結び
「七星でイイ?あたしは優子って呼んで♪」


「うんっ!!ありがとう」


笑顔で答えると、優子が愛らしい笑みを見せた。


「うん、笑った方が断然可愛いよっ!!七星は綺麗なんだからさ♪」


「ふぇっ……!?」


言われた事の無い台詞に、思わずマヌケな声を出してしまった。


「あははっ♪やっぱり七星っておもしろい!」


「そうかなぁ……」


「あたし、このクラスに仲良しの子いないんだぁ……。だから仲良くしてね♪」


優子は笑顔で言うと、携帯を取り出した。


「七星の携帯番号とアド教えてくれる?」


「あっ、うん!」


あたしは慌てて携帯を取り出して、優子に番号とアドレスを赤外線で送った。


「じゃあ、メールとかするからね♪」


笑みを浮かべた彼女は、チャイムが鳴ったのと同時に自分の席に戻った。


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