蝶々結び
「あっ!あたし、優子(ユウコ)って言うの♪白田(シロタ)優子ね。出席番号、須藤さんの前だから!」


どちらかと言うと小柄な感じの女の子は、笑うと更に可愛らしい。


「あ、須藤七星です……」


あたしは控えめに言って、ペコリと頭を下げた。


「知ってるよ〜!須藤さんは有名だもん!」


白田さんの言葉に小首を傾げると、彼女はニコッと笑った。


「成績、いっつも上位に載ってるじゃん!それに、生徒会にいる人達は有名だよ♪」


「あぁ、だから……」


納得して、思わず気の抜けた言葉で返した。


「須藤さんって、何かイメージと違うかも……」


「えっ?」


ガッカリされたんだと思って、不安になっていると…


「意外と喋り易いっ♪」


白田さんは満面の笑みで言って、あたしを見た。


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