蝶々結び
「どこに行くの?」


慌てて振り返ったあたしの腕を引っ張っていたのは、クラスでもリーダー的存在の女子だった。


「帰るのっ……!」


あたしは、答えながら彼女の腕を振り払おうとしたけど…


周りに集まって来た数人の女子達に、取り囲まれてしまった。


「急いでるのっ!!退いてっ!!」


必死に叫ぶと、女子達はあたしをキッと睨み付けた。


「まさか、今から上杉先生のとこに行くんじゃないでしょうね!?」


「アンタのせいで、先生は辞めたんでしょ!?」


「どうしてくれるのよっ!?」


「アンタなんか、退学になれば良かったのに!」


「大体、推薦も先生に取り入ったんでしょ!?いっその事、合格も取り消しになればイイんじゃないのっ!?」


勝手な事ばっかり言わないでっ……!


あたしはっ……!


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