蝶々結び
「イイよ!」


あたしは、彼女達を真っ直ぐ見据えて言い放った。


「はぁ!?」


「アンタ、何言ってんの!?」


「意味わかんないんだけど!」


あたしを睨み付けたままの女子達が、口々に言い返して来る。


「そんな物、いらないから……」


あたしには、何も必要無い。


「退学でも、合格取り消しでもイイよ!あたしには必要ないから!」


「ふざけんなっ……!」


一人の女子があたしの制服の胸元を掴んで、低い声で怒鳴った。


「本当の事だからっ……!あたしは先生がいてくれたら、他に何もいらないっ……!」


「いい加減にしてよっ……!」


彼女があたしの胸元を掴んだまま手を振り上げ、咄嗟に目をギュッと閉じた。


その瞬間…


平手打ち独特のパシッと言う音が、耳元で鳴った。


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