ぼくの太陽 きみの星
やがて、カチャッと鷹耶の部屋の扉の閉まる音。




(……鷹耶……)




体のうずきが少しずつ治まってくるにつれ、少しずつ我に返る。



あたしってば、何してたんだろ。


鷹耶に焦らさないでと言ったり、続きをせがんだり。




琢磨くんとデートした直後なのに。


琢磨くんと付き合おうと思ったのは、どこの誰?



琢磨くんの罪のない笑顔が脳裏にちらついた。




(……最低。)




あたしは急いで着替えると、部屋の電気を点けて深呼吸した。
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