准教授 高野先生の結婚

ホントのところ寛行さんはどうなんだろ?

付けられるのは困るにしても、じゃあ、相手に……私に付けるのは???

あんまり深く考えたことなかったけど、なんとなく今さらちょっと気になった。

付けたくないから付けないのか?

それとも――

遠慮して、付けないようにしてるのか?


いつだって、彼のキスは優しくて、くすぐったくて気持ちいい。

首元に押し当てられる唇の感触に思わずちょっと身をよじりながら彼に問う。

「寛行さん、あの、キスマーク……」

「ん?そんなのつけないよ」

「いや、えと、そうじゃなくて……」

「そうじゃない、って?」

彼が不思議そうに私の顔をのぞきこむ。

見つめられると恥ずかしくて、私は思い切り顔を背けて目をを伏せた。

「えと……寛行さんは付けないんだね、って……その……いつも、絶対」

なんか、よくわからないけど、妙に言い訳がましい言い方になっていた……。

< 23 / 339 >

この作品をシェア

pagetop