俺様☆姫様★王子様 【完】



「お前それ、完璧やられてるなw。
恋だよ、こ・い♪」


「奏、てめぇ……しばくぞ?
あんなガキにこの俺が恋なんかするか、アホ。」

愛だの恋だの、俺はたいして興味ない。

奏こそ遊び人の癖に、偉そうな事ぬかしてんじゃねぇよ。



「蓮はわかってねぇなぁ。きゅん♪とか、ドキドキ♪とかしたんだろ?」

「きゅん?ドキドキ?………」







あ。




したかも。





少しだけな?






確かにあいつと居る時、ベッドの中で俺はなんだかわからない感覚になった。



あれが恋……なのか?


俺はそんなもん知らねぇ。

女は抱きたい時に抱く。
可愛いとか好きだとか、ちょっと甘い言葉を吐けば誰だって俺の言いなりだ。


だから俺は恋と呼べる恋なんかした事がねぇ。



その俺が恋?


あんなキスの仕方も知らないガキに?










つか、んなわけねぇし。










< 109 / 398 >

この作品をシェア

pagetop