俺様☆姫様★王子様 【完】
「お前それ、完璧やられてるなw。
恋だよ、こ・い♪」
「奏、てめぇ……しばくぞ?
あんなガキにこの俺が恋なんかするか、アホ。」
愛だの恋だの、俺はたいして興味ない。
奏こそ遊び人の癖に、偉そうな事ぬかしてんじゃねぇよ。
「蓮はわかってねぇなぁ。きゅん♪とか、ドキドキ♪とかしたんだろ?」
「きゅん?ドキドキ?………」
あ。
したかも。
少しだけな?
確かにあいつと居る時、ベッドの中で俺はなんだかわからない感覚になった。
あれが恋……なのか?
俺はそんなもん知らねぇ。
女は抱きたい時に抱く。
可愛いとか好きだとか、ちょっと甘い言葉を吐けば誰だって俺の言いなりだ。
だから俺は恋と呼べる恋なんかした事がねぇ。
その俺が恋?
あんなキスの仕方も知らないガキに?
つか、んなわけねぇし。