俺様☆姫様★王子様 【完】



落ち着いた店内に流れるクラシックが、余計にあたしを落ち着かせてくれない。


超人気のお店だから、ガヤガヤしてるんだと思ってたのに。


高級感漂い過ぎ……;


白と木目を基調とした広い店内。
テーブルはいくつもあるのに、1つ1つの間隔は充分にあって、どれもデザイン物らしくて凄くお洒落。


その中に、一際目立つ真っ白のグランドピアノが店内の丁度真ん中辺りにあった。




それに気をとられてたら、要くんに手を引っ張られて、思わずこけそうになったじゃない!

もうっ!


予約席に案内されるあたしと要くん。

座ろうとしたら店員さんが椅子を引いてくれて、


「あ、ありがとうございます」

なんて。
照れながらお礼を言って席に着いた。



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