俺様☆姫様★王子様 【完】
どうでもいいことばかり考えてるあたしに、お日さまみたいな笑顔を振り撒いてくれてる松倉先輩。
「姫華ちゃんどうかしたの?職員室なんて何しに行くの?」
「う゛っ……それが…」
あたしは事の発端から全てを話した。
「やだぁ~!!姫華ちゃんったらぁ~!超まぬけ~!」
大爆笑されちゃったよ。
しかも、まぬけって;
ひとしきり笑うと、松倉先輩はあたしの肩にポンッと手を乗せた。
「…フフフ…ごめんね。あたし笑いすぎたね!…」
「いえ……。」
いや。笑いすぎですから。今だってかなり堪えてますよね?
でも言えないっス。
「とりあえず職員室いこっか!」
「はい。すみません、お願いします。」
あたしは、背の高い松倉先輩と並んで歩くのがなんとなく嫌で、少し後ろをついて行った。