Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜
ポンポン。と肩を叩かれて振り返る。
ぶすっ。頬に突き刺さる細い指。
「…………何をしているのかな優斗?」
「はははは。いや、なんかぼーっとしてたから。」
優斗は笑っていた。
その腕には私があげたミサンガが付けられている。
「……うん。ありがとう優斗、私も頑張る。」
なんか自分だけのあれで言っちゃったから優斗は首をかしげていた。
「よぉし、頑張るぞぉ。」