Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜

さて、テニス部はというと。

優斗の抜けた個人戦は拓哉と茂森くんが組んで出場。

一回戦を突破したんだけど、二回戦で第二シード、つまり神奈川県で二番目に強いペアと当たってしまい惨敗。

団体戦はというと。

一回戦は拓哉と茂森くんペア、近藤くん中田くんペアが勝ち勝利。

二回戦も格上の相手になんとか粘り勝ち、次勝てば関東大会進出の三回戦に。

でも関東大会の壁はやっぱり高くて、3ペアとも手も足も出ないままに負けてしまった。

唯一の救い?があるとするならば三回戦で戦った中学校が優勝してくれたことだろうか。

そんなこんなで私達の夏は終わりを告げました。

試合の後はみんな涙でボロボロ。

私ももらい泣きしていたら、部員よりも泣くなよ。ってカンペーにからかわれた。

帰りの電車の中で誰一人として喋る人はいなかったけれど、皆の目は輝いていた。

優斗、安心して。

皆も悔いはないみたいだよ。






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