Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜

「……やっぱお前ウザ。」

「!!?」


う、ウザイですって?

この華も恥じらう中3女子に向かってウザイですって!?

しかも「やっぱり」って何よ。

いつもそうやって思ってたのね……ふんだ。

「どうでも良いけど速くしろよ。」

「……むかっ。」

私にウザイと言い放って、どんどん進んでいた拓哉を抜かす。

拓哉も負けじと私を抜き返してはゲートを進んでいく。

周りからみたら馬鹿なヤツラだな。なんて思われてしまったかもしれないけれど、少なくとも私は楽しんでいたんだ。

きっと。
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