Cスクール~崖っプチの15歳~
オレたちは並んで海の中を泳いだ

水の中では視界がぼやけるはずが、綺麗な水のおかげなのか、彼女も魚も珊瑚礁も輝くばかりに美しかった。

それとは対照的に、泳ぐ先には学校の昇降口が暗く口をあけるように待っている。

 学校は嫌いだ
 楽しいことなんて一つもない

勉強は分からないし、体育も音楽も美術もオレの成績は悪い。

唯一、技術科だけが5だったため、オレは工業高校に進もうと思っている。


って言っても工業高校くらいしかオレの頭ではいけないからな

選択の余地はない。
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