Cスクール~崖っプチの15歳~
オレは不良にはならなかった。
不良は不良で面倒くさい。
族に入ったら先輩にへつらいながら生きなければならない。
そういうことはオレの性分ではない。
族をぬけるために、頭を包帯ぐるぐる巻きにして登校してきた男子を見た時
“入るは安し、出るは難し”
と心の中で唱えた。
面倒くさいのと痛いのは嫌いだ
腰抜けだと言われても構わない
オレはただ……
眠りたいだけなんだ
「ねぇ 起きてる?」
小声で言う彼女の声。オレの腕をツンツンと突付き、覗き込むようにしていた。
「ん?」
不良は不良で面倒くさい。
族に入ったら先輩にへつらいながら生きなければならない。
そういうことはオレの性分ではない。
族をぬけるために、頭を包帯ぐるぐる巻きにして登校してきた男子を見た時
“入るは安し、出るは難し”
と心の中で唱えた。
面倒くさいのと痛いのは嫌いだ
腰抜けだと言われても構わない
オレはただ……
眠りたいだけなんだ
「ねぇ 起きてる?」
小声で言う彼女の声。オレの腕をツンツンと突付き、覗き込むようにしていた。
「ん?」