Cスクール~崖っプチの15歳~
夕飯時、私はお腹にプレゼントを隠し持った。

ゆっくり、ゆっくりご飯を食べる。食べ終わった人は勝手に部屋に戻っていいからだ。
みんながいなくなってくれるようにゆっくり食べる。

「ルイ遅いな~うち先行くよ~」

「うん。ごめん先行ってて」

リサも先に行った。

私はご馳走さまをするとお腹を抱えてゆっくりあの階段へと向かった。

階段は3ヶ所あり、一番奥の場所はあまり人が通らなかった。
私の部屋はそこの階段からあがると近いために利用していた。

彼は……座って待っていた。

笑顔がこぼれだす。

「お前おせ~よ」

「あ。ごめん。だって人に見られたら恥ずかしいんだもん」
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