Cスクール～崖っプチの１５歳～

ハマはそんな私を見て、笑いながら「私最近、焼きナスが好なんだよね 昔じゃあ考えらんないよ」と言った。

「大人になったねぇ」

まるでおばあちゃんとも双子とも言えるように、声を揃えて言ったので二人で吹き出してしまった。

その時、木々の間から校舎の淵に立っている一人の男子が私の目に飛び込んできた。

「ちょっと！　危ない！」

私は葡萄を握りつぶしながら男子の方へ走った。

彼は私に気づいてはくれず、そのまま落ちていってしまった。

グチャグチャの葡萄を投げ捨て、あと数秒走るのが速かったらと悔しさと驚きで震えが止まらなかった。