Cスクール~崖っプチの15歳~
しかし、私は平泳ぎには自信があった。

小学6年生の頃、3050メートルを泳ぎきったからだ。

私の通っていた小学校では、なぜか距離泳というものを行っており「海で遭難しても泳げるぞ」と先生は意味の分からないことを言っていた。

ただ泳ぎが下手な私にも根性があれば何だってできる。という自信を与えてくれたのは確かだった。

海に腰まで浸かり潜った。

外の海はやはり透き通り、緑と黄色でキラキラ輝いていた。

太陽と酸素を求め私は海から顔を出した。

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