瞬く命
敵機のビームが当たる寸前、

俺はむちゃくちゃに、操縦桿を操った。

多分、整備班に見つかたら、どやされるだろうなあ。


まあ…その結果、

俺は生きているんだからな。



俺の機体は、戦場から少し離れてしまった。


連邦は物量に任せ、圧倒的な戦力で、

我が軍の最終防衛ラインである

ア・バア・クーを蹂躙した。


ソロモンも陥落し、

ここを落とされたら…。



「ソフィア!」

俺は動かない愛機に喝を入れるように、

計器を叩いた。

すると、

モノアイだけが動き、



陥落するア・バア・クーが映った。


「うおおおおお!」

俺は絶叫した。

「動け!」




その時、モノアイがとらえた。

小さな物体を…。



爆発するア・バア・クーの中から、

連邦の小型機が、脱出するのが見えた。



ああああ…。

俺はコクピットの中で、嗚咽した。



「俺は…未来を守れなかった」

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