天使的に☆悪魔的な
『………………。』




バカ……、だね。




あたし、本気でバカだね。




何であんな奴、相手にすんのかな?




悪魔のあたしだったら相手にしないのに、




今のあたしは、




天使?悪魔?




どっちだよ!!!!




ダッ!!!!




とりあえず走った。




何も考えず。

何も怖がらず。




無我夢中に走った。





頭の中に流れてくるのは雄汰との思い出ばかり。




ちっちゃい頃、必死にあたしを守ろうとした雄汰。




幼稚園、『将来の夢は里衣のお婿さん』と宣言した雄汰。




そして、




あたしを何度も助けた雄汰。




全部全部、頭の中に流れているんだ。




だからこそ、





傍にいたかったのに……。












『嫌……いやあ!!!!!』




もう………止めて。









あたしを楽にさせて……。









そこであたしは倒れた。









< 70 / 243 >

この作品をシェア

pagetop