焦れ恋オフィス
拓真の真面目な言い方に視線を上げると、じっと俺を見る視線とぶつかる。

「…もう、芽依を泣かせるなって事」

「…」

黙ったままの俺が、何も言わないと気付いたのか、拓真はふっと表情を緩めた。

「もし泣かせたら、それこそ花凛に消されるぞ」

思い出したように笑う拓真の顔は緩んでいて、花凛にべた惚れだとすぐにわかる…。

「大丈夫だよ。芽依が望むように…幸せになるようにする」

「…ま、頑張れ。もうすぐお父さん」

「…」

くくっと笑う拓真に苦笑しつつ、愛しあっている拓真と花凛が羨ましくて…ふっきるようにコーヒーを飲み干した。
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