焦れ恋オフィス
「ねぇ駆と一緒に買ったっていう…ゼロ一つ多い指輪ってあれだよね」
隣りの駆くんの腕をバンバンと叩きながら興奮気味に話す美乃ちゃんは、まさしく私の指輪に向かって叫んでいて…。
「おぉ。やっぱりゼロ一つで輝きは何十倍だなぁ」
「な…何の事」
じっと見つめる二人の目の訳がわからなくて、少し怖くなる。
美乃ちゃんは、しきりに
『次はあれくらいのが欲しい』
って言ってるし、駆くんは
『まだまだ無理』
って笑ってる。
「…戸部さん、迷わずそれに決めてましたよ」
「…は?」
ワインを飲み干して、それでも尚爽やかに笑いながらも真剣に
「佐伯さんが会社辞める前日…こないだの日曜に会ったんですよ。…戸部さんと」
嘘…。
辞める前日って…。
入院してた日…。
隣りの駆くんの腕をバンバンと叩きながら興奮気味に話す美乃ちゃんは、まさしく私の指輪に向かって叫んでいて…。
「おぉ。やっぱりゼロ一つで輝きは何十倍だなぁ」
「な…何の事」
じっと見つめる二人の目の訳がわからなくて、少し怖くなる。
美乃ちゃんは、しきりに
『次はあれくらいのが欲しい』
って言ってるし、駆くんは
『まだまだ無理』
って笑ってる。
「…戸部さん、迷わずそれに決めてましたよ」
「…は?」
ワインを飲み干して、それでも尚爽やかに笑いながらも真剣に
「佐伯さんが会社辞める前日…こないだの日曜に会ったんですよ。…戸部さんと」
嘘…。
辞める前日って…。
入院してた日…。