焦れ恋オフィス
「芽依にとっては、本当に欲しいと思う、本命の相手って高橋専務だろ?
何度俺に抱かれても、俺にくれるのは、体だけだろ……?」
「……」
「俺とこんな関係になって、高橋専務とは、あまり寝てないのか?」
……痛い。
感情のない、冷めた夏基の言葉が私の体中に響いて痛い。
相変わらずその腕から離そうとせず、それでいてそんな非情な言葉を私に浴びせる夏基の鼓動の音。
「……私も、夏基と一緒。遠慮せずに付き合える本命を探してる。
それが高橋専務じゃない事は確かだけど」
気持ちを込めずに、淡々とつぶやいて視線を落とした。
本命を探してるだなんて、本心とは全く違うのに。
思わずそう言葉を吐き出した自分が切なくて、悲しくなる。
夏基が欲しくてたまらなくて、私のものにしたいのに。
こんな話をしに来たんじゃないのに。
私のお腹にいる、夏基の赤ちゃんの事を言おうと、それだけのためにここに戻って来たのに。