焦れ恋オフィス
慎也さんのその言葉に、俺は内心かなりの動揺を感じたけれど、その動揺を出す事すらできないほどに気持ちが固まってしまった。
芽依と高橋専務はそんなに昔からの付き合いなのか?
芽依が入社してからの関係だとばかり思っていたけれど、俺が思っていた以上に二人の関係は深いものなのかもしれない。
そう思うと気持ちは痛く、体は壊れてしまいそうな苦しみを感じる。
俺の視線は手元の図面を見つめているけれど、目は何も見ていない。
ただ、何も読み取れない表情のまま立つだけだ。
俺が今考える全ては芽依の事だけだ。
芽依と高橋専務は、そんなに長い時間を過ごしていたのか?
だから、俺があんなに抱き締めても、どこか俺に距離を置いて、遠慮してるのか?
それは、高橋専務への想いがあるからなのか?