焦れ恋オフィス
「これが何の建物かわかるか?」
相模さんはクイズでも出すかのような口調で、俺に尋ねた。
となりの慎也さんも、どこか面白そうに俺を見ている。
その様子に少し違和感を覚えながらも、視線を写真に向けた。
何だろう……。
じっと写真を見ていても。
「さっぱりわかりません」
と言うしかないけれど、それでも尚、俺は写真を凝視した。
「この建物は、病院なんだ」
「え、これが病院ですか……?」
相模さんは、俺が病院だとわからないだろうという事を予想していたように軽く笑うと、
「意外だろうけど、確かに病院の模型を作ったらしい。
コンクールの審査員の中で初めからわかった人間はいなかったくらい、病院らしくないデザインだよな」