焦れ恋オフィス


それから相模さんは、写真を優しい目で眺めて

「これは、薫にとっては『最後の一押し』らしい。タイトルもそうだし。
更にわからないだろ?」

くくっと喉の奥で声を上げる相模さん。

椅子の背にもたれて、おかしそうに俺を見やると、小さく息を吐いた。

「薫の作品へのコメントを見たら理解できるんだけどな」

と前置きが入り、途端真面目な表情で話し出す相模さんの横で慎也さんの表情も堅くなったような気がした。
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