3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




意外だった。



一人きりだと思っていたのに……



今自分の前には沢山の人々が俺を見て、俺の演奏を聴いて笑顔になっていく。



言葉に出来ない高揚感に満たされているようで、不思議と全身の血液の流れが感じ生きている心地がした。


「スゲエスゲエ!マジで感動したよ、指の動き尋常じゃない。めっちゃカッコイイぞミロク!」



恭介の拍手を皮切りに周囲の観客も拍手喝采。



「よせよ、男に褒められても嬉しくねえよ」



言葉とは裏腹にミロクは表情が緩やかになっていた。


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