3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




「ところでよ、美雪ちゃんはどうすんだよ」



「今日は一人コント考えてきたぜ」



「そうじゃなくて、お前自身が美雪ちゃんをどう思ってんだよ」



「どう……って」



口ごもる恭介……目線は明後日の方向。



「好きなのか?美雪ちゃんのこと」



「好きっていうか、気にはなるけど」



はっきりしない態度の恭介にミロクは一喝。



「好きじゃなかったら関わらない方がいいぞ。もし相手がその気になって、恭介が何とも思ってませんじゃ酷すぎる。美雪ちゃんが今以上に感情を閉ざすことだって有り得るんだからよ」



「……そうだな」



意外とミロクの言葉が響いたようで、恭介は膝を抱え左手で口を覆いながら考え込んでいた。それだけ彼も本気だという証拠なのかもしれない。



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