言霊師
だが。
「“復”」
「―――!?」
道路に激突する直前に、声が聞こえ、信号機は元の状態へと戻っていた。
“復”―――復元、復活を表すその言霊を生み出したのは、他でもない、ヒョウリだった。
お金を持たない一言主を心配して、まだ大学にいる事を願いながら様子を見に来た彼は、目の前で、言霊が邪悪な事に使われるのを見たのだ。
「何者だ…!」
「危ないじゃないですか。下手したら、僕が巻き添えになってたかもしれないんですよ?迷惑です。」
「言霊…“師”、だな?」
キャンパスの事件に気を取られていて、一般の生徒は今は二人が対峙している事を気にも止めない。
「“復”」
「―――!?」
道路に激突する直前に、声が聞こえ、信号機は元の状態へと戻っていた。
“復”―――復元、復活を表すその言霊を生み出したのは、他でもない、ヒョウリだった。
お金を持たない一言主を心配して、まだ大学にいる事を願いながら様子を見に来た彼は、目の前で、言霊が邪悪な事に使われるのを見たのだ。
「何者だ…!」
「危ないじゃないですか。下手したら、僕が巻き添えになってたかもしれないんですよ?迷惑です。」
「言霊…“師”、だな?」
キャンパスの事件に気を取られていて、一般の生徒は今は二人が対峙している事を気にも止めない。