言霊師
「その女を庇うようなら、貴様も殺す」
「死にたいのかー?」
「二人一緒に逝かせてやろうか?」……
あぁ、だめだ。
相手が二人なので余裕を感じたのか、次々と話し出したその言葉を聞き、ヒョウリは落胆したように瞼を伏せた。
危うい言葉を簡単に言うような人間が言霊に関わり、時に操るなんて、許せないのだ。
「残念です。」
「何だ、物分かりが良いな。早くそいつを…」
「―――『縛』。『塞』。」
ヒョウリ達が立つバス停から、言霊の鎖が地面を網のように這う。一瞬で、遣い達の身体は絡めとられ、身構えた姿のまま身動ぎ出来なくなっていた。
そして同時に、声を発し言霊を操るのに必須の口が塞がれた。
「ぐ…ぅ…うぅ!」
「言霊を操れる立場だって事を、自覚してないのかな。
あんた達がさっき言ったのが、簡単に言って良い言葉だったかどうか…試してみようか?」
「死にたいのかー?」
「二人一緒に逝かせてやろうか?」……
あぁ、だめだ。
相手が二人なので余裕を感じたのか、次々と話し出したその言葉を聞き、ヒョウリは落胆したように瞼を伏せた。
危うい言葉を簡単に言うような人間が言霊に関わり、時に操るなんて、許せないのだ。
「残念です。」
「何だ、物分かりが良いな。早くそいつを…」
「―――『縛』。『塞』。」
ヒョウリ達が立つバス停から、言霊の鎖が地面を網のように這う。一瞬で、遣い達の身体は絡めとられ、身構えた姿のまま身動ぎ出来なくなっていた。
そして同時に、声を発し言霊を操るのに必須の口が塞がれた。
「ぐ…ぅ…うぅ!」
「言霊を操れる立場だって事を、自覚してないのかな。
あんた達がさっき言ったのが、簡単に言って良い言葉だったかどうか…試してみようか?」