カレカノ
「あー!ボール!油断したな?」
「あはは…ごめん」
あたしの代わりに慶太君がボールを追いかける姿を眺めていると、そのまま近づいて休憩しようと呟く。
「雨…降って来るかも」
長い指を立て空を指差す方に視線をやると真っ黒な雲が太陽を隠し怪しい雰囲気を醸し出していた。
「うわぁ…ほんとだ…」
「ちょっと早いけど弁当食べようか?」
「そうしよっか」
まだまだ昼には早いけど雨の中でお弁当は気分的に食べたくないのか慶太君はバッグから大事そうに取り出す。
初めて作ったお弁当…―
なんかドキドキする。
美味しいって言ってくれるのかな?
見た目はちゃんと出来てるのかな?
優しい慶太君なら文句も言わないと分かっていても、何となく緊張する。