月と太陽の恋愛関係

「ご馳走様ぁー、二宮。」

「別に。」

「っつか、奢っちゃって良かったの?」

「いいんじゃね。」

「そか。」


奢って貰って、少し上機嫌な俺。


「あ、そう言えばさぁ、何で今日外食?

別に家でも良かったじゃん。」

「ふっ、お前分かってねーな。
俺がお前の飯に飽きたからに決まってんじゃん。」

そう言って悪戯に微笑む。


でもさ、何となく違う気がしたんだよね。


「じゃあもう作ってあげなーい。」


自惚れてるかもしんないけどさ…、


俺の為じゃない?




「ニヤつくんじゃねぇよ。」

「ニヤついてないしー。」


この事は黙っておくよ。

だって二宮に言ったら何されるか分かんないし、それに・・・



自分の胸にしまっておきたいから。


< 143 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop