魔法使いですが、何か?

僕は爽やかな眼差しで
漫画の人気キャラのように
ふっと嘲笑うかのように
僕は言い放った

「ハッハッハッ
何を言っているんだい?
僕がそんな事をする筈が
ないだろう?」





…………似非臭ぇぇぇぇ!!

視線も………なんか……
………い、痛い…………

自分で前振りまでやって
言った事だから
こういうのも悲しい
ものなのだが………それでも

我ながら、酷かった


「すばるくん………
ティルちゃんが悪かった
ですよ……
謝るからそんな痛い痛い子
にはならないで下さいですよ」

視線を泳がして
申し訳なさそうにして
何より、顔色を悪くして

謝られた

誰より痛い子に


妙に静まり帰った部屋で
ミッシェの唸り声だけが

虚しく響いた


……なんというか……
実に、痛々しい空気が
僕を容赦なく突き刺す

(心身的に)傷ついた僕であるが
どうにか気力を振り絞り
磁石のようにくっついていた
口を開く


「や、僕こそ
悪ふざけし過ぎて……
なんか……ごめん………」

しかし
やっとの思いで吐き出した
言葉も……
悲しくもこの部屋の空気を
変える事は叶わなかった


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