【完】俺の守護霊
茶色い髪を頭の高い位置で1つにまとめたポニーテール。
少し長めの服ににジーンズのショートパンツ。
大きい丸い瞳で俺を見て笑っている。
…ビックリしたのは、声かけられるまで気配に全く気付かなかった…
階段を上る音にも気付かなかった。
「見てたんですか?」
時間が無いので階段を上りながら聞く。
その子も俺の横について上り始めた。
『見てたって言うか…あたし、あなたの腕引っ張りました』
「えっ?」
確かに…よく聞いてみたらさっき聞こえた声に似てるような…似てないような。
この子…誰かのお見舞いに来たんだろうか。
ここに入院…通院しているような感じでは無く、元気も良さそうだし。