恋愛両立



ぱっと後ろを向くと不機嫌そうなサトシくんがいた。

なんか声のトーン低いな・・



「あ、サトシくん!」



こっちは声のトーンが上がったまーちゃん。


うん、明らかに温度差あるよね。


サトシくんの後ろにはカウンターに座るてっちゃんと敦くん。





もしかして今の会話聞いてた?



どこから?



「サトシくん・・・今の、聞いてた?」


「うん。真佐美の声大きいし。」


「え・・・?」


言葉に詰まるまーちゃん。


やっぱり。


東条さん達のこと絶賛してたもんね、まーちゃん。


「どこから?」


そう、それが問題。



「なんとかさんカッコイイってトコ。」



明らかに不機嫌なサトシくん。



そりゃそうか、彼女が他の男の人カッコイイって言ってたらいい気分じゃないよね。


しかも知らない人だし。



「あ・・・・」



「いいけどね、別に」


拗ねたようにそう言うと、カウンターに向かって歩き出すサトシくん。


まーちゃんを見ると泣きそうな顔になってる。


ヤキモチだ。


だってこの二人ラブラブだもんね。






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