恋愛両立





ゆっくり自分の前が暗くなっていくのが分かる。






「早紀ちゃん?!」






遠くで律子さんの大きな声が聞こえた。























ゆっくり目を開けると、まーちゃんの姿。




「大丈夫?」




「え・・・?」




私、廊下に居たよね?




「覚えてない?廊下で倒れたのよ。」



律子さんが私の傍により言う。



「あ・・・・」



律子さんは少しため息を吐く。



「寝不足の上、過労ね。働きすぎだよ。休まなきゃ。」



「よかったね!律子さん看護婦さんなんだって!」



「すみません・・・」



私が律子さんに謝ると




「早紀ちゃん、ちがうでしょ?」



『すみません、じゃなくて、ありがとうでしょ?』



朝の律子さんの言葉を思いだす。




「ありがとう・・・・」



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