恋愛両立



「出合ったばっかりで迷惑掛けてばかりですね、私」



律子さんの看病のおかげでだんだん頭がスッキリしてきた。



「いいのよ。世話するのが好きで看護婦になったんだから。」



優しく笑う律子さん。














「どうしても来たかったんです。だから仕事がんばって、夏休みめいっぱい遊ぼうって・・・・頑張りすぎちゃいました。」




部屋にはまーちゃんと律子さん。



二人は私の話を聞いてくれた。




「一緒に居たかった・・・・そのためには仕事がんばるしか無かったんです。

だって5年掛けてやっと自分の仕事に自信持てるようになって、やっとまわりから認められて・・・

信頼されて、仕事任されて・・・・

仕事楽しいから・・・

辞めたくないから・・・

だから、仕事がんばって、認めてもらって、夏休み取れるように必死で頑張ったんです。

そしたら・・・・来てみたら・・・・」



涙を堪えることが出来なかった。



ボロボロになる私を見て。



「だったら早く好きって言えばよかったのに・・・」


まーちゃんが言った。
< 55 / 102 >

この作品をシェア

pagetop