恋愛両立
ゆっくりドアが開く。
少しの隙間から顔を出したのは・・
「あ・・・敦くん・・・・」
体を少し起こすと
「あー、いいって、寝てて。」
慌てて私の側に寄る。
ベッドの横まで来た敦くんは私の体に布団を掛ける。
目の前にいるのが信じられなくて・・・
なんで?
なんて来てくれたの?
あの人は?
横にある丸い椅子に座った敦くんは優しく私の頭を撫でる。
「ごめん、無視してて・・・」
小さく言う。
無視?
どうして?
あぁ、わかんない。
わかんないけど・・・・
目の前が潤んでくるのがわかる。
どれだけ敦くんを求めてたのかわかる。
私は体をゆっくり起こし
私の頭に触れる敦くんの手を取った。
今、伝えなきゃ・・・
私の気持ち・・・