恋愛両立
「ごめんなさい!!あのっ・・・私全然知らなくって!ほんとごめんなさい!!」
長い髪をポニーテールにして、リゾートに良く似合う長いワンピースを着たその人は、今朝からずっと敦くんと一緒にいた人。
その人は慌てたように言葉を続ける。
「私っ、昨日テツとケンカしちゃって!イライラしてて、あてつけに敦とイチャイチャしてやろうって思っちゃって・・・・でもっ・・・敦に彼女がいるなんて全然知らなくってっ・・・」
私は首をかしげる。
「梓沙、早紀ちゃん混乱してる。」
横からてっちゃんが言う。
「あっ・・・ごめんなさいっ・・・あのっ」
「いやっ・・・あの・・・え?」
焦るその人と、混乱する私をみて、てっちゃんがふっと笑う。
「早紀ちゃん、紹介すんね、俺の彼女の梓沙。」
「え?」
「はい、ビール。」
ペンションの庭でバーベキュー。
総勢30人が集まってすごい熱気。
クラクラするよ・・・
椅子に座った私にビールを差し出してくれたのは敦くん。
「あ、ありがとう。」
「しんどくない?部屋に戻る?」
気を使ってくれる敦くん。
敦くんが今日から私の彼氏なんだぁ・・・・