恋愛両立




「ごめんなさい!!あのっ・・・私全然知らなくって!ほんとごめんなさい!!」



長い髪をポニーテールにして、リゾートに良く似合う長いワンピースを着たその人は、今朝からずっと敦くんと一緒にいた人。



その人は慌てたように言葉を続ける。



「私っ、昨日テツとケンカしちゃって!イライラしてて、あてつけに敦とイチャイチャしてやろうって思っちゃって・・・・でもっ・・・敦に彼女がいるなんて全然知らなくってっ・・・」



私は首をかしげる。



「梓沙、早紀ちゃん混乱してる。」



横からてっちゃんが言う。



「あっ・・・ごめんなさいっ・・・あのっ」



「いやっ・・・あの・・・え?」



焦るその人と、混乱する私をみて、てっちゃんがふっと笑う。



「早紀ちゃん、紹介すんね、俺の彼女の梓沙。」



「え?」



























「はい、ビール。」



ペンションの庭でバーベキュー。



総勢30人が集まってすごい熱気。



クラクラするよ・・・



椅子に座った私にビールを差し出してくれたのは敦くん。



「あ、ありがとう。」



「しんどくない?部屋に戻る?」



気を使ってくれる敦くん。



敦くんが今日から私の彼氏なんだぁ・・・・





< 67 / 102 >

この作品をシェア

pagetop