恋愛両立


少しして、ノートパソコンを右手に電話を左手に持って食堂からテラスへ向かう早紀ちゃん。



テラスのテーブルにノートパソコンを置いた。




「あ!電波あった!行ける行ける!」




どうやら無線の電波を探してたみたいで




データをその後輩君に送れたみたいだ。




嬉しそうに笑う早紀ちゃん。




なんか仕事の顔だな。。。




「何奢ってくれんの? えー?ランチなんかで済むと思ってんの?期待して待ってるからね」



なんて冗談言いながら電話を切った。





ふぅーっとため息をつきながらパソコンを片付ける早紀ちゃん。





「タケルくん?」




席に座った早紀ちゃんにまーちゃんが声を掛ける。





「はは、またクラッシュって。あの子短気だからすぐファイル壊しちゃうんだよね。渡すデータは絶対バックアップ取っとかなきゃ私が痛い目見るしね。」




なんて言うそのタケルってヤツが羨ましすぎる・・・



頼れる先輩がこんな可愛い人なんて、俺なら絶対惚れてるよな。



さっきのまーちゃんの話だと、早紀ちゃんの社内には俺の敵がスゲー居るんだろうな・・・




なんか不安になってきたかも・・・







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