恋愛両立
早紀ちゃんの横に座る俺。
微妙な距離に心の中でため息を吐く。
座りなおす?下心見え見え?
なんか俺、マジで高校生みたいだな。
彼女なんて今まで何人も居たのに。
なんで俺こんなに緊張してんだろ。
足を前に伸ばして、草履をぶらぶら揺らす。
「なんか、楽しいな。帰りたくない。」
小さく呟いた早紀ちゃんは俺を見ていた。
子供っぽい仕草したかと思えば、仕事に入ると立派に社会人で。
元気に遊んだり、疲れて寝込んだり。
いろんなことに一生懸命で・・・・
俺、すげー好きだな。
こんな気持ちになったのなんて、初めてで
あー幸せってこういうことだなって・・・本気で思う。
・・・・てか。
「早紀ちゃん、見すぎ・・・」
なんか照れる。なんて茶化したんだけど。。。
何も言わない早紀ちゃん。
うるうるした目で見つめられて・・あー・・・・ダメ。