─暴走族のお姫さま─



あたしは南谷さんに
抱き締められていた。



「怖かったやんな…」



【何…が…?】



やめて。



「強がらんでええんよ」



【……っ】



強くなろうと
頑張るあたしに
みんなば強がらなくていいよ゙
と言う。



その優しさが
痛いくらいに
あたしを締め付ける。



強くなりたいのに。



強くなりたいのに。



強くなりたいのに──…












どうして強くなれないの──…?












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