─暴走族のお姫さま─
【…っ…う…】
「何があったん?」
【……っ】
何も言わないあたしに
南谷さんも
もう問い詰めなかった。
しばらく泣いて
ゆっくりしたあたしは
南谷さんの腕の中で
ヒック…ヒック…と
息を整えていた。
【ありがとう…ございます】
「ええよ、ええよ。
未來より俺の方が
頼りになるんちゃう?
ふははははっ」
笑わせてくれる
南谷さん。
あたしもつられて笑うと
南谷さんは頭をポンポンと
軽く叩き
「ほな、また来るわ」
そう奏に言った後
未來に
「奈菜のこと
ちゃんと守れや」
と言って部屋を出ていった。