─暴走族のお姫さま─



【…っ…う…】



「何があったん?」



【……っ】



何も言わないあたしに
南谷さんも
もう問い詰めなかった。



しばらく泣いて
ゆっくりしたあたしは
南谷さんの腕の中で
ヒック…ヒック…と
息を整えていた。



【ありがとう…ございます】



「ええよ、ええよ。
未來より俺の方が
頼りになるんちゃう?
ふははははっ」



笑わせてくれる
南谷さん。



あたしもつられて笑うと
南谷さんは頭をポンポンと
軽く叩き



「ほな、また来るわ」



そう奏に言った後
未來に



「奈菜のこと
ちゃんと守れや」



と言って部屋を出ていった。












< 541 / 564 >

この作品をシェア

pagetop